涼宮ハルヒの微笑

提供: SOS団Miraheze支部
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涼宮ハルヒの微笑(すずみやはるひのほほえみ、英:The Smile?[1] of Haruhi Suzumiya)とは、かめが元々掲示板のSSとして掲載し、現在はカクヨムにて読むことのできる、涼宮ハルヒシリーズの二次創作小説である。

概要

2006年10月[2]に、かめが当時刊行されていた涼宮ハルヒの憤慨までの既刊作を元に独自の完結点を模索した小説である。Short Summer Vacation涼宮ハルヒの軌跡と並び、二次創作小説の中では最高クラスの作品であるとしての評価も高い[3]

あらすじ

二度目の情報爆発を起こした涼宮ハルヒと、今度は成り行きではなく本気でキスをしたことで元の世界に戻ったキョンは、最終的に願望実現能力を喪失したハルヒと結婚した。だが、ハルヒは結婚後しばらく経ったころから原因不明のまま意識を失う症状を出し始め、遂に世を去る。

悲しみに暮れるキョンは、自分の頭の中にTPDD時間平面理論の知識が埋め込まれていることを知り、朝比奈みくる (大)からハルヒの死が既定事項ではないということを知らされ、全てをやり直して彼女の生ける世界を取り戻そうと決意する。

ハカセくんの力を借りてTPDDを使いこなせるようになったキョンは、まず過去に別れた長門有希に会って話を聞こうと決意する。

長門はキョンに、ハルヒの死が、情報統合思念体の急進派がその勢力を伸ばし、かつての主流派に代わったことを受け、力を失ったハルヒの抹殺を決意したことが原因だったことを知らせる。それを受け、キョンは長門とともに情報統合思念体の本体を倒すべく本体に立ち向かう。だが長門は敗北し、辛うじてキョンを過去へと逃がすことで手一杯だった。過去へと逃れたキョンは、記憶を失ったままジョン・スミスを名乗って鶴屋家に引き取られ、公園のブランコで一人揺られる幼少時のハルヒに出会うことで記憶を取り戻す。その直後、ハルヒによる情報爆発が発生し、古泉一樹たちが超能力に目覚める。ジョン・スミスとして動くキョンは、古泉たちを集め、「機関」の創設者となる。TPDDの力を借りて、ジョン・スミスはこまめに未来の様子を確認し、将来が正しい方向に向かうようにハルヒの中学生時代に相当する期間、「機関」の方向性を陰から導いたり、何もない状況では行われなかった過去や未来の既定事項の遂行を代行したり、正規に行うべきであった高校時代のキョンにやり直させたりする役回りを務める。

全ての歯車は回り出し、遂にハルヒは北高に入学してSOS団を結成するところまで至り、ジョン・スミスは安堵した。だが、情報統合思念体から巧妙に隠れつつ行っていたこれまでの行動を遂に朝倉涼子に察知され、彼女によって命を狙われることとなる。ジョン・スミスはTPDDを駆使して朝倉涼子から逃れるが、この中で、ハルヒ直伝の自分のTPDDだけは次元断層を突破できるものであることを知る。

次元断層を壁に巧みに朝倉涼子から逃れていたジョン・スミスだったが、いかんせん相手は圧倒的情報処理能力を持っているからか、とうとう鶴屋家において追い詰められて、致命傷を負う。ジョン・スミスは辛うじて以前に鶴屋山から掘り出していたオーパーツにたどり着き、これを起動させる。このオーパーツの正体は、感情に目覚めた情報統合思念体やそのヒューマノイドインターフェースを暴走させるものであり、朝倉涼子は威力を発揮したオーパーツを前に暴走し、ジョン・スミスではなく高校生のキョンを殺しにどこかへ向かってしまう。

傷を癒したジョン・スミスは、そのオーパーツの力を借りて、再び長門ともに情報統合思念体本体に挑み、登場した神人にも助けられて遂にこれを倒す。だが、オーパーツを使用した代償として、元の世界に戻れず、しかも不老不死になってしまった。もう一人の自分自身の目の前で目を覚ますハルヒと、そのハルヒにたどり着けない自分自身に気付いてジョン・スミスは絶望するが、長門に説得され、彼は、今度は長門と共に生きる道を選ぶ。

その後、変装しながら長門と暮らしていたジョン・スミスだったが、ある時ハルヒに出会い、彼女から夢を見ていたと言いながらもう一人のキョンの存在に気付いていたことを明かされる。長門を幸せにするように言い置いたまま彼女と結婚しているキョンに会いに去っていったハルヒを見てジョン・スミスの未練は断ち切れた。

ジョン・スミスはまた、古泉に正体を見抜かれていたことを聞かされ、鶴屋家の令嬢である鶴屋さんからは彼女の抱いていた想いを打ち明けられる。

もう一人の自分や彼らとは別の世界を生きることとなったジョンは、不老不死の生を長門ともに歩み続け、遂には未来人の長として、朝比奈みくる (大小)にも指示を出す立場となる。但し、朝比奈みくるの前に直接出て色々教えていたのは長門であり、朝比奈みくるは、その最終ミッションを終えるまで、ジョン・スミスが真の長であることを知らず、思わぬ形で再会して驚くこととなる。

ジョン・スミスは、この時点までに長門と共にオーパーツの複製を終え、次元断層を突破できる自らのTPDDを使い、みくるを連れて元禄時代にまでさかのぼり、オーパーツを当時の鶴屋家に引き渡す。

全てをつなげるべく。

登場人物

原作にない描写・特徴を中心に説明する。

ジョン・スミス

キョンと同一人物だが、最終的にジョン・スミスとして不老不死の生を送ることとなり、「機関」と未来人組織のトップとして暗躍する。

涼宮ハルヒ

登場シーンは少ないが、キョンへのTPDDの伝授、ジョン・スミスの記憶の回復など、物語の様々なシーンでキーとなる。最初の時空での死の直前、キョンがジョン・スミスであることを知らされている。原作の驚愕に通ずる、大人びた様子が見られる。また、復活した時空では、二人のキョンの存在を見抜く数少ない人物となる。

長門有希

泣いたり微笑んだり、露骨に感情を示す様子が描写されている。本来なら情報結合を解除され存在しなかったはずだが、最終的に、ジョン・スミスと結ばれ、未来人組織の運営にも携わることとなる。

朝比奈みくる

幼少期に両親を失い、自殺未遂をしたところ、ジョン・スミスに助けられていたことが明かされる。また、有名な俗説である「朝比奈みくるがキョンの妹の関係者」説に基づき、妹の子孫に設定されている。

古泉一樹

原作では詳しく描写されていなかった、能力に目覚めた当時の焦燥する姿が描かれている。

鶴屋さん

原作には見られない、ジョン・スミスに思いを寄せる様子が描かれている。

ゴンベッサ騒動

匿名掲示板に掲載され、実質的に作者不詳であることを盾に、ゴンベッサと名乗る人物が2013年ごろに各種ブログサイトや掲示板、Mixi、Twitter等を使って作者を詐称する事件が起こった。しかし作者本人のトリップを使用する人物が現れてこれを否定し、更に掲載元掲示板の管理者が接続情報の同一性を確認したことを受けて詐称であることが確定。ゴンベッサはしばらくTwitter等で発信を行っていたが受け入れられず、最終的に詐称を一応やめることで決着がついた模様である[4]

派生作品

ハルヒの二次創作でも有数の傑作という呼び声が高いからか、YouTubeやニコニコ動画などではアニメ予告編風MADや、イメージビデオなどの三次創作も制作されている。

脚注

  1. 仮訳。正式名称は不明。
  2. カクヨムの作品説明による。
  3. ちなみにカクヨム掲載二次創作中では、涼宮ハルヒのオレオに次ぐ二番目の人気作という評価である。が、この作品はカクヨムのオレオ事件にちなんでいるという側面が人気取りに働いたとも考えられるため、評価については一概には比較できない。
  4. このサイトに詳しい時系列が掲載されている。騒動そのものより作品説明を重視している本ウィキでは詳しくは扱わないので、より深く知りたい人はそちらを参照すべし。

関連項目

外部リンク