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考察:異世界人の現れない理由
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考察
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[[涼宮ハルヒ]]の自己紹介の中で言及される彼女が考える「面白い」人たちのうち、宇宙人、未来人、超能力者は既に[[SOS団]]のメンバーとして存在するのだが、未だに出会えてないと言われているのが、異世界人である。英語のアニメ版では自己紹介の段階で丸ごとカットされるほど<ref>"If any of you are aliens, time travelers, or espers, please come see me."(アニメ版)。小説版については、2012年に発行されたバージョンではSlidersとして記載がある([https://books.google.co.jp/books?id=UMOpP1OcSi0C&pg=PT5&hl=ja&source=gbs_toc_r&cad=3#v=onepage&q&f=false 参照])。 </ref>である。もしも英語版のチェックに[[谷川流]]本人が携わっているとすれば、ここから示唆されるところは数パターン考えられるが、今はひとまず異世界人の現れない理由について、既存の仮説を含めて検証していきたい。 == キョン=異世界人説の検証 == 最もよく見かけるのは、[[キョン]]自身が異世界人であるという仮説である。SOS団の団員構成を考えると消去法ですっぽり美しく収まることや、現に私達の世界=ハルヒにとっての異世界に届いているのがキョンの声であること、ハルヒと共に創造されかけた新世界や[[長門有希]]の改変で生まれた[[涼宮ハルヒの消失|消失時空]]から帰還していることが根拠として挙げられるが、私はこの説には疑問がある。 第一に、キョンは作中で幾度も普通人であることが強調される描写が含まれている。[[涼宮ハルヒの憂鬱|憂鬱]]では古泉と長門がともに普通人であることを保証しているし、本人も普通人としての自覚を度々強調している。 第二に、ハルヒの創造しかけた新世界も消失時空も、根本的な意味での新世界とは言い切れない。何故なら、元々の世界が存在しており、ハルヒが作り出そうとした世界も長門が改変した世界も、基本的にはその世界を元に情報創造能力(願望実現能力)を用いて作り替えたものだからである。 なお、この作者には「[[新川]]」と「荒川」、「[[既定事項]]」と「規定事項」、「鶴ちゃん」と「鶴屋さん」などの作中表記の揺れが存在しがちであるため、ハルヒが作り出そうとした世界について、長門が「世界」という表現を憂鬱のエピローグで用いている<ref>スニーカー版295ページ。</ref>ことは、同じ憂鬱の第七章において同じ長門が「時空間」という表現を用いていること<ref>スニーカー版277ページ。</ref>によって無力化される<ref>長門の用語法は厳格緻密であると考えたいのであれば、彼女の一人称が憂鬱の内部単体で揺らいでいる(「わたし」vs「あたし」)ことも併せて記す。長門の用語法も、この作者の下では必ずしも安定していない。</ref>。ひも理論のような超高次元理論の存在が作中で明確に排除されていない状況では、'''時空は直ちに世界と同一視されるべきではない。''' 消失時空についてはもっとわかりやすく、'''起こった出来事がキョンのパラレルワールドへの移動ではなく既存の時空の改変([[時空震]])であったということが[[朝比奈みくる (大)]]によって明確に語られている'''ため、そもそも異世界ではないことは明らかである。 第三に、他の三勢力はハルヒが中一の時に引き起こした[[情報爆発]]と明確に関連して集っているが、キョンについてはこのような描写が存在しない。仮にキョンが異世界人であるとしたら、3年前から異世界人でなければならないのであって<ref>[[笹の葉ラプソディ]]における時間旅行は異世界性をもたらさない。同一世界における時間移動に過ぎないからである。時間旅行の意味については、[[考察:涼宮ハルヒの時空観]]も併せて参照のこと。</ref>、3年前と無関係なある時点・文脈で急に異世界人になったとは考えにくい。 最後に、キョンの声が異世界に届いている問題については、確かに特殊能力かもしれないが、むしろキョンの役割が'''異世界への伝達措置であると同時に対抗措置を意味する'''にすぎず、キョンが私達の側の異世界人であることを意味するわけではないと考える。これについては、別稿[[考察:キョンの役割]]を参照すること。 == 鶴屋=異世界人説の検証 == キョン以外で異世界人説がよく疑われるのは、[[鶴屋さん]]である。しかし、この鶴屋さんが異世界人だという線は考えにくいだろう。彼女自身キョンと同じく普通人であることを宣言するし、今のところ勘の良さは現れていても、後述する異世界人としての「何でも有り」の片鱗とまで言えるほどのものは何も見せていないからである。 == 異世界人が来ない理由 == ここからは、キョンが異世界人ではなく、異世界人は存在しないという前提に立って、異世界人が現れない理由を考察する。 === 1. 涼宮ハルヒの願望実現能力の適用対象外だから === 涼宮ハルヒの願望実現能力は、[[次元断層]]や[[閉鎖空間]]、[[涼宮ハルヒの分裂|世界の分裂]]に[[エンドレスエイト|時間のループ]]を含めても、せいぜいが時空レベルにとどまる。故に、'''時空より高次元も含めて接続が断たれている完全な異世界には、彼女の願望実現能力は及ばず、異世界人を呼び出すことは彼女の望みが何であれ不可能である'''、という考え方である。 この考え方には一定の合理性がある。 第一に、ハルヒの能力が異世界まで及ぶとしたら、我々の世界もハルヒに作られた可能性があるという[[ハルヒ主義]]を越えたハルヒ教とでも言うべき宗教の発生の余地が与えられてしまうことである。実際には、少なくとも我々の認識する限り、涼宮ハルヒの実在しないこの世界において涼宮ハルヒが何か改変を行ったという痕跡は誰も見いだせていない。つまり、少なくとも'''我々のいる「この」異世界には、作品世界との整合性を考えても彼女の能力は及んではならない'''のである。 第二に、そもそも涼宮ハルヒの能力は、'''作者[[谷川流]]、ないし二次創作者を含めたこの世界にいる作者の創造能力の一部を肩代わりしたものに過ぎない'''からである。古泉が[[涼宮ハルヒの溜息|溜息]]で指摘するように、彼女は神に力を与えられた存在、代行者に過ぎず、神そのものではない。故に、神の創造し得る世界=ハルヒ世界を越えてこの力が顕現することもないと考えられるのである。 つまり、'''こちらの世界と矛盾せずにハルヒ世界が併存することが可能になるようにするために、ハルヒは異世界人の呼び出しを禁止されることとなる'''のである。 === 2. 異世界人は「何でも有り」だから === 自己紹介を除くと、ハルヒはSOS団の結団目的宣言などを含め、一度も自らは異世界人に言及することはなく[[涼宮ハルヒの驚愕 (前)|驚愕]]まで通り続ける。そのハルヒが、思い出したように異世界人に言及するのがSOS団の入団試験である<ref>Q3「宇宙人、未来人、異世界人、超能力者のどれが一番だと思うか」。驚愕前編235ページ。</ref>。 そして、入団試験を突破した[[渡橋ヤスミ]]の試験解答の中で、彼女は宇宙人、未来人、異世界人、超能力者について、それぞれ「一番喋ってみたいのが宇宙人。一番仲よくしたいのが未来人。一番儲かりそうなのが超能力者。'''一番何でも有りだと思うのが異世界人'''です」<ref>驚愕前編235ページ。</ref>と答える。 ここで、'''渡橋ヤスミは他ならぬハルヒ自身だから、これはすなわちハルヒが描く異世界人像そのもの'''だと言って良い。換言すると、'''ハルヒがもし異世界人を望んで呼び寄せた場合、その異世界人は彼女の思う通り、「何でも有り」な存在として立ち現れる'''こととなる。 そしてそれは、'''異世界人が[[佐々木団]]も[[天蓋領域]]も最終的には崩せなかった[[SOS団]]の均衡状態を完膚なきまでに激変させる劇薬になる'''ことを意味する。何でも有りな異世界人は恐らくハルヒ世界の創造者=谷川流とほぼ同等の創造能力をハルヒ世界内で行使し、[[情報統合思念体]]のガードすら、生身の人間でありながら単騎突破できる能力を持つだろう。 ハルヒとSOS団の物語は、故に'''異世界人の登場によって、嫌でも大きく揺らぐ'''こととなる。このようなチート的存在を、世界を維持したいSOS団も、そして恐らくは涼宮ハルヒ自身も、現時点では望んでいない可能性が高い<ref>しかしハルヒの願望実現能力が有限である以上、異世界からの干渉の前にはその力が無力化される可能性もあるのだが…。</ref>ことが、彼らの登場しない一因であると言える。 == 英語アニメ版における欠落について == 英語アニメ版における「異世界人」という表現の欠落の意味は、以下のようになる。 === 谷川流本人がチェックに携わっていない場合 === この場合は簡単で、作者が関与していないので、'''外国の制作者が異世界人が出ていないという事実を以て一方的に異世界人という一件浮いている言葉自体をカットした'''ということになる。それ故、'''この事実に特別な意味はない。''' === 谷川流本人がチェックに携わっている場合 === こちらの場合はより複雑である。前述のように2012年版の小説においてはSlidersの記載がされていることが、今後の展開予想において匂わせを含むこととなる。だが、作者がチェックしながら見逃していたということになった場合、'''少なくとも英語版アニメ制作時点では、作者は異世界人を登場させる気が毛頭なかった'''ということが推察される。 問題はこの後で、2012年英語小説版において異世界人を補い、また驚愕限定版においてもアニメ版のセリフを元にしつつOuter-worldersという記載を追加している<ref>"But, if any of you are "aliens", "time travelers", "outer-worlders", or "espers", please come see me."</ref>ことである。これについては、作品の元の表現に合わせるべく修正した以上の意味を持たない可能性と、'''今後本当に異世界人をブレイクスルーとして投入する方向へプロットを修正した'''可能性の両方が考えられることとなるからである。 後者の場合、異世界人は上記で「現れない理由」として記載した内容を逆手に取る可能性が高い。個人的には、実際に異世界人が投入された場合、[[考察:涼宮ハルヒとTPDD]]に記載予定の「ハルヒの将来的な能力の自覚が実は既定事項である」説に向かってSOS団の均衡を単騎で突破する存在になるのではないかと予想している。但し、この線だと消失で伏線として張られているジョン・スミスであることの伝達がハルヒの自覚を促すという説と対立するため、そうではなくハルヒ世界のラスボスとしてSOS団を追い詰め、自覚したハルヒと一騎打ちする敵キャラとして登場する可能性を次点として想定している。いずれにしても、異世界人の登場はハルヒの自覚とセットにされるだろう。何故なら、ハルヒ以外に異世界人に対抗しうる存在はいないのだから。 == 脚注 == <references /> == 関連項目 == *[[考察:キョンの役割]] *[[考察:涼宮ハルヒとTPDD]] - 異世界人が登場する場合、こちらに記載する説に大きく作用する可能性が高い。 == コメント欄 == <comments /> {{DEFAULTSORT:いせかいしんのあらわれないりゆう}} [[Category:考察]] [[Category:異世界人]]
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